- 残業が多すぎて働き方を変えたい
- 身近な人が転職をして自分もそろそろ考えないと
- 年齢的に他の業界に移るのは最後のチャンスかも
- 最悪な上司に当たってしまった
- 異動の希望を叶えてもらえなかった
こういったことから「転職」が頭をよぎる人は多いと思います。
私は本業で転職エージェントをしており、日々、ビジネスパーソンの悩みを数多く聞いてきました。また、これまで累計1000人以上の転職のお手伝い(転職先決定)をしてきております。(おすすめの転職サイト・エージェントを紹介している人気記事はこちら)
転職を考えたときに抑えておきたいポイントをお伝えします
今回の記事では、これまで私が得た経験や知見をもとに「転職するときに気をつけたい6つのポイント」を惜しみなくお伝えしていこうと思います。
転職するときに気をつけたい6つのポイント
①転職するときに絶対にやってはいけないこと編
転職することは人生においても今後の生活に直結する非常に大事な局面となります。一つ行動を間違えてしまうと様々なリスクを背負うことに繋がりかねません。まずはやってはいけないNG行動をお伝えします。
先に勤め先の会社を辞めてしまう
転職先決定をするより先に今の勤め先を辞めてしまうことは非常にリスクが高い行動です。
最悪の場合、退職後に職が決まっておらず、無職状態になってしまうこともあり得ます。無職期間中は失業手当という公的な保険が適用されますが、精神衛生面から私は絶対におすすめしません。
現職に勤めながらの転職活動は時間の確保が難しいですが、どんなに忙しくても合間を縫って面接に行かれることをお勧めします。
マイナス面の改善だけを考えて転職してしまう
マイナス部分の改善だけの理由で転職を考える方がいます。ダメとは言いませんが私の友人でも実際、転職した後、数年経ったらまた私のもとに転職相談をしにきました。
よくよく話を伺うとまた今の勤め先の嫌なところが目について転職をしたいという話でした。現状の不満だけ解消するためだけに転職をしてしまうと陥ってしまうよくある失敗パターンです。
転職理由を払拭できる転職ももちろん大事なのではありますが、さらに大事なのは「転職目的」をしっかりと考えること。
転職を実現した先にどんなことを叶えたいのか?どんな生活を送りたいのか?そういった未来志向の観点をしっかりと持った上で転職をされることを強くおすすめします。
②自己分析編
自己分析はキャリアの棚卸しから
転職活動はまずは自分と向き合って自己分析をするところから始まります。手始めに取り掛かりたいのは自分自身の経験やスキルを棚卸しです。
具体的な方法を聞かれたりしますが、実際に職務経歴書を書くだけで十分だったりします。職務経歴書の出来が不安だったら転職エージェントに添削してもらうこともできますので有効に活用しましょう。
やりたいこと(転職目的)を考える
次に、自分が転職を通して実現したいことを考えましょう。①転職するときにやってはいけないことでも触れましたが、転職目的を考えることは非常に大切です。何がやりたいかまだ具体的にわからないという方はこちらの本がおすすめです。
③オススメしたい転職サイトと転職エージェントの使い方編
以前の記事でもご紹介しましたが、数多ある転職サービスの中で心からおすすめできる転職サイトやエージェントは限られます(おすすめの転職サイト・エージェントを紹介している人気記事はこちら)。
私がおすすめしたい転職サービスの使い方は『転職エージェントは「2つ」』、『転職サイトは『4つ」』です。
多いと感じるかもしれませんが、一つのサイトで全て網羅されている訳ではないのが現実です。「実はこっちのサイトで行きたかった会社が中途採用募集していた・・・」と後になって後悔しないように網を張って調べていくことがとても大切です。
これらのサービスを駆使しながら転職先の選択肢を探っていきましょう。また、自身が興味のある企業を見つけたらOpenWorkなどのクチコミサイトを使って、実際に勤務経験のある方の声を確認してみましょう。興味ある企業に知り合いの方がお勤めされている場合はぜひその方にOB・OG訪問するような形で実際の話を聞いてみたりすると良いでしょう。
④面接・内定獲得テクニック編
転職サービスをうまく活用しながら進めていくことをおすすめしておりますが、応募するときは転職エージェントを通して応募することを強くおすすめします。理由としては過去に面接に行った他の候補者が過去に面接で質問された事例などを教えてくれるからです。そうした情報を基に、面接の対策をしていき、内定獲得まで効率よく準備されると良いでしょう。転職エージェントによっては模擬面接に付き合ってくれたりもします(担当者の力量にもよりますが)。
⑤転職スケジュール編
転職活動を始めてから実際に転職先へ入社するまでのスケジュール感を掴んでおきましょう。人によりますのでなんとも言えませんが、概ね転職活動を始めてから大体3〜4ヶ月後には転職を実現されている方が多い印象です。
応募書類作成
(1〜7日程度)※早い人は1日で仕上げてしまいます。顔写真を貼り付けると字面だけではない雰囲気を伝えられますので貼り付けをお勧めします。
書類選考結果
(4〜7日程度)※書類選考結果が出るのが遅い企業もあり1ヶ月以上かかることもあります。
書類選考合格後、3日〜7日後程度に実施
1次面接合格後、3日〜7日後程度に実施
※このタイミング以降で3〜4次面接を実施する企業もあります。
最終面接実施後3〜7日後程度に実施
内定回答期限の目安は1週間程度※併願状況や他候補者との兼ね合いから個別に短くなったり長くなったり設定されます。
内定回答期限の目安は1週間程度※併願状況や他候補者との兼ね合いから個別に短くなったり長くなったり設定されます。
上司との面談1回〜2回程度 ※立場や人により変わります。
退職交渉のポイントはこの後の「⑥立つ鳥跡を濁さない退職交渉方法」に記載します。
1ヶ月〜2ヶ月程度です。時間に余裕がない場合もあると思いますが、しっかりと引き継ぎをしていきましょう。
⑥立つ鳥跡を濁さない退職交渉方法編
内定が出た後はついに退職交渉となります。いざ上司に退職を伝えるとなると本当に緊張するものです。ですが、面談の際に伝えるべきことはたったの以下の3点となります。
「お世話になったことへの感謝」、「自分がやりたいことを実現するために転職をしたい」、「引き継ぎスケジュールと退職予定日」となります。
退職交渉で絶対にやってはいけないこと
退職交渉で絶対にやってはいけないことがあります。4つにまとめました。
①退職願をいきなり叩きつける
退職願を机に叩きつけて上司に渡すようなドラマでよく見るシーン。あれはドラマの中だけの話ですので絶対にやってはいけません。まずは「お話がある」などと伝えて面談の場をセッティングしてください。退職届は交渉が難航してしまった時の最後の手段として考えましょう。
②直属の上司を飛ばさない
自分の一つ上の直属の上司(例:課長・マネージャー)を飛ばして、
その上の上司(例:部長)にいきなり退職申し出をする人がいました。
そうなると、直属の上司は顔が立たない状況になってしまいますので、
いきなり一つ飛ばしで言うのはやめましょう。
③退職代行は使わない
円満退職をしたいなら、退職代行は絶対に使ってはいけません。退職代行を使うのはブラック企業でどうしても抜け出せないなど本当に最後の手段として使いましょう。退職時の事務対応をする人事担当者の方が困るだけではなく、残った社員の方からの見られ方も相当悪い印象を残し、遺恨を残す辞め方になります。
④転職理由(会社の批判)をそのまま伝えない
「残業が多いから辞めたい」、「転勤先が嫌だから辞めたい」など、最初に転職を考えたときのマイナス面の理由を伝えてしまうのはNG行動となります。なぜなら「だったら、残業の少ない部署に回してあげるよ」などと甘い誘惑で退職を封じる提案をしてくるためです。もしそれだけを改善するのが本当の転職目的だったら良いのですが、違う部署に行けたとしてまた前の部署に戻ることも考えられる訳です。そのため、今の会社では実現できない、転職目的を伝えるようにしましょう。
以上、簡単な内容とはなりますが、転職を考えた時の押さえておきたいポイントをお伝えしました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。